田城讓弁護士インタビュー 人と企業の安心と発展のため、ふところ刀として貢献します。

スペシャルインタビュー田城讓弁護士

—依頼者からはどのように言われましたか。
「無実が証明され、ほっとしています。警察でも、検察庁でも、誰も私の言うことに耳を傾けてくれませんでした。私の話を聞いて、公平な目で見ていただいた田城先生の姿勢に感謝しています。」と言われました。
—他にも人情派の先生が手間をかけた事件はありますか。
交通事故と刑事事件のお話をしましたので、家庭裁判所がらみの家事事件のお話をします。
解決まで数年かかった相続事件があります。これは亡くなった方から依頼を受けて、遺言書作成から関わっていました。相続人は、4人兄弟姉妹なのですが、遺言書で相続人の一人の取得分が大きく減額されていました。他の方々以上に十分な生前贈与をしたからという理由でしたが、本人が納得せず争いになりました。
—どのように解決したのですか。
相続財産にはある重大な問題が存在し、相続人が話し合って解決する以外方法がありませんでした。そこで、数年間にわたり、毎月一回皆さんを遺言執行者である私の事務所にお呼びして、解決方法や相続財産の有効利用などを議題に会議を重ねるうちに、相続人の気持ちが次第に収まってゆきました。最初は各自の主張ばかりの言い争いでしたが、会議を重ねていくうちに、いつのまにか将来的に相続財産である不動産の管理をどうするかという健全な話し合いになりました。最後は、ひとりが体調不良となり、「もう先が短いので現金が欲しい」という要望に添い、相続財産の組み替えを行って収束しました。
—自然に争いが収まった秘訣を教えてください。

何も特別なことをしたわけではありません、毎月相続人の皆さんを集めてお話を聞いて、私の人生観や考え方を話して、そうするうちにその方たちのことを好きになっていったのです。

私は人間が好きなのです、人の話を聞いてそこに人としての魅力を感じると、心が入り込んでゆくのですよ。
私は、社会的な常識から外れたことをしたり、主張したりして、誰も耳を貸さなくなり悲しい人生を送らねばならなくなった人を大勢みてきました。だから、縁があって依頼者となった方々と解決に向けたお話をするなかで、常識からあまりにも外れた要求をする場合には、たとえ依頼者であっても強く再考を求めます。依頼そのものを断らなければならないこともあります。

また、人生には自分ではどうしようもないことが必ず起こります。そんな時に、頭が下げられる謙虚な人でいなければならないと思っています。自分の力だけで全て何とかなると思っている人は、みな高圧的で傲慢です。そんな人が弱いものいじめをしている場面に出会うと、どうしてもスイッチが入り対抗パワーが全開になってしまいます。

—円満に収束したのは、そのような姿勢がしっかり伝わったからなのでしょうね。これから弁護士の仕事で最も力を入れて行きたい分野を聞かせてください。

中小企業の顧問先を増やして行きたいです。私の父は商売人だったのですが、商売がヘタで会社を潰しました。その後個人商店として再開した後も、しょっちゅう不渡り手形をつかまされたり、懇願されて保証人になっては踏み倒されるというのが閉店するまでずっと続いた状況でした。弁護士に相談すれば解決できていた事案も少なくなかったはずですが、当時は弁護士など敷居が高くて相談など考えることもできなかったのです。

それに、弱者の人権という言葉が使われますが、たとえどんなに困っていても中小企業に対して、あるいは商売人に対して、人権救済という言葉が語られるのをあまり聞いたことがありません。強大な資本も権益も持たないまま、血が出るような思いをして毎日を乗り切り、今日よりも明日の発展を信じて、毎日地道な努力を重ねて存続しているのが中小企業だと、私は思っています。私も、弁護士事務所を経営する同じ中小企業の視点から、そういう企業家、商売人の武器として、強力な味方になりたいというのが、親父から受け継いだ私の魂だと思っています。

中小企業にとって弁護士はどのように役立つのでしょうか。>>(4/4)

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