田城讓弁護士による法律コラム 交通事故や相続問題、離婚問題やその他、法律に関するコラムをご紹介。

憎しみ合う夫婦の狭間で子どもの事を考える

離婚問題

離婚にあたって、最も深刻な問題は、お金よりも、子供の親権、子供との面接交渉であることが多いと思われます。 解決にあたっては、当事者、そして関与する弁護士各人の家族観、人生観が重要な要素となって、結果も様々に異なることが少なくありません。

紛争の当初は、感情的となり夫婦各自の利己的な要望が先行することが多いのですが、深く考えてみれば子供にとっては2人ともが親であり、かけがいのない存在なのです。この視点を常に心の底に置いて、解決を目指してほしいと願います。

かつて、離婚紛争が生じて、奥さんが幼稚園児の長男を連れて別居しているケースで夫の代理人となりましたが、家庭裁判所の調停まで時間があり、調停中も時間はゆっくりしか進みません。

そこで、相手の弁護士と話し合った結果、その弁護士も子供の視点を重要視する方で、離婚問題が解決するまでの間も積極的に夫と長男との面接交渉を認め、妻の関与も積極的に認めることとしたのです。

その結果、財産分与などお金の問題は理性的に話がつき、子供の親権者を母親にすること、父親の面接交渉も充分な相互理解の中で決着することができました。そして、後日談ですが、面接交渉において、元妻の関与を排除することなく積極的関与を認めていたために、元夫婦であった2人の意思疎通が円滑に進み、良い人間関係が続いているということです。

» 法律コラムに戻る

最新の法律コラム

ご相談&お問い合わせはこちら
企業顧問契約先の方は、時間外でも携帯でご連絡いただけます。
tel.06-4706-6602
受付時間9:30~18:30
業務内容のご案内
下記以外でもお悩みやご相談があれば、お気軽に当事務所までお電話かメールを下さい。